臨終
「午後○時○分、ご臨終です…」
医師から死の宣告。
泣き崩れる家族。
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ドラマなどでもよく見るシーンです。
が、
ドラマではそこまで。
そこから後の現実を目にしたことがありますか?
患者さんが亡くなられてから、ゆっくりと病室でお別れをしているような余裕はありません。
いつまでも悲しみに浸っている余裕はありません…。
・死後の処理
看護師さんにより、ご遺体の死後の処理が行われます。
ご遺体を清め、鼻などに脱脂綿を詰めて整えます。
どうやら、この処理はそれぞれの病院によって、どこまでやってくれるか異なるようです。
ここで服を着替えさせるため、葬儀で故人に着せてあげたい服があるような場合には、危篤状態に陥った時から病室に用意しておかなければなりません。
この場に直面してから、
「ちょっと家まで服をとりに帰ってきます。」
なんてことはほぼ間違いなく出来ません。
病院を出て、ご自宅や葬儀場の霊安室などにご遺体を安置した後に、ゆっくり着せ替えてあげようと思われるかもしれませんが、その頃にはもうご遺体は硬直してしまい、とても着替えさせられるような状態ではありません。
…生前中から、亡くなった時のことなんて考えたくない…
その思いは、誰にでもある正直な気持ちです。
ですが現実的にならざるを得ない…、
強い気持ちを持っておくことも故人への思いやり。
しかし、
死後硬直が始まってしまっても、そこでプロの「湯潅(ゆかん)師」に頼めば、着替えも可能かと思います。
湯潅ってなに??→コチラの項で解説しています。
・末期の水
仏教では臨終の直後に「末期の水」をする習わしがあります。
故人の口元に水を捧げる、いわばお別れの儀式の一つです。
やり方には様々な方法があります↓
・割りばしの先に脱脂綿を巻き、それに水を含ませて故人の口元を潤す。
・新しい筆に水を含ませて故人の口元を潤す。
・樒の葉を使って故人の口元を潤す。
末期の水は、もとは故人の蘇生を願う儀式だったそうです。
今は臨終に立ち合った皆が故人にお別れを告げる儀式となっています。
さて、看護師さんからご遺体の処理を受けている時間を使って、
あちこちに連絡をとらねばなりません。
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- 葬儀での作法...
- 4:作法編
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