故人の人柄を偲ぶ葬儀に
昔は葬儀なんて、誰のを見たって何の違いもありませんでした。
同じような祭壇があって、同じようにお坊さんがお経を読んで…
毎回違うのは遺影写真だけ…(!!)
しかし最近はかなり様変わりしています。
葬儀に参列した人が、
「故人はこういう人生を送ってきたのか…」
と、しみじみ思いを馳せることが出来る、
そんな、個性豊かな葬儀が増えてきているのです。
例えば祭壇。
最近人気の生花祭壇は、故人が好きだった花を使って作ることができます。
故人がガーデニング好きな人だったなら、
実際に育てていた花を祭壇に使うなんて素敵だと思います。
故人がスキーが好きな人だったなら、
白い花ばかりで統一し、雪をイメージして祭壇を作ることだって出来ると思います。
故人が熱烈な阪神ファンなら、
黄色と黒の花で祭壇を作り、BGMに六甲おろし！なんてものも素敵です。
BGMは特に、故人の思い出を語るに欠かせないアイテムであり、
最近の葬儀ではごく一般的に使われています。
葬儀社が選んできた、なんか物悲しいBGMなんてつまんないばかりです。
故人が生前中にカラオケが好きだったなら、
よく歌っていた曲をかけて、みんなで思い出話で盛り上がるのも大切な時間。
故人が時代劇好きでよくテレビを見ていたなら、
そのテーマ曲をBGMにするのもいいのでは。
孫をすごく可愛がっていたおじいちゃんが亡くなられた時、
お孫さんが生演奏でピアノのBGMをプレゼントされたこともありました。
また、
故人の写真をたくさん飾るのもいいじゃないかと思います。
私の祖父はすごく旅行好きで、写真も信じられないくらいたくさん撮ってあります。
祖父の葬儀には絶対に写真を会葬者に見てもらえるように飾ろうと企んでいます。
幸い、まだまだ元気でいてくれてますが…♪
さらに、祖母の場合はゲートボールを長年続けてきているので、
式場にゲートボールグッズを展示しようと企んでいます。
幸い、こちらもまだまだ元気でいてくれてます。
このように、故人の愛用品を展示するのもいいんじゃないかと思います。
釣りが好きな方なら釣りざおやクーラーボックス。
ゴルフが好きな方ならゴルフクラブにゴルフボール。
将棋盤や、囲碁盤を展示されているのもよくあります。
参列される会葬者の方々にも、
故人がどんな人だったのか、どんな人生を送ってきたのか…
知っていただくのは価値あることだと思っています。
集まったたくさんの縁ある方々が、
みんなで故人のことを思い出し、その面影を偲ぶ…
これは何よりもあたたかい供養だと思います。
と、あれこれと長く書いてしまいましたが、
上に書いたことはどれも簡単に準備出来るものです。
祭壇には、お金もかかってくるとは思いますが、
それ以外のBGMや写真、愛用品の展示などはサービスでやってくれると思います。
準備に時間がかかるものや、設備を新たに用意しなければならないようなものでない限りは、
葬儀社スタッフも何の問題もなく協力してくれます。
見積もりの際に、相談してみましょう。
葬儀は、人生最後のイベントであるのに、たった数日で終わってしまうもの。
せめて最後くらいは、自分が好きだったものに囲まれて、
旅立つことが出来たらいいな、と思いませんか…？
葬儀をする
- １:臨終から葬儀まで
- 葬儀一連の流れ
- ２:葬儀社選び
- 葬儀社選びのポイント
- ３:葬儀の見積もり
- ┣ 葬儀の見積もりに挑む前に…
- ┣ 喪主
- ┣ 葬儀のカタチ、規模
- ┣ 葬儀日程
- ┣ 葬儀場所
- ┣ 宗旨、寺院
- ┣ 故人の身のまわりに要るもの
- ┣ 祭壇、生花装飾
- ┣ 柩、骨がめ
- ┣ 写真
- ┣ 霊柩車、出棺用車両
- ┣ 返礼品、礼状
- ┣ お料理関係
- ┣ 人件費、サービス料
- ┣ 後飾り祭壇
- ┗ 故人の人柄を偲ぶ葬儀に